オンラインプラットフォームとギャラリーとして、Singulartは、提供されているサービス内容によって知られています。しかし、実際にサービスを手がけているチームの存在はその陰に隠れがちです。 新シリーズ「
共同創立者ヴェラ・ケンプ
ヴェラについて
この第一回では、ギャラリーの共同創立者であるヴェラ・ケンプのストーリーをご紹介します。彼女の存在なくしては、ギャラリーは存在していなかったことでしょう。はじめてSingulartの構想が描かれたのは2016年にさかのぼります。当時のヴェラは、すでにアントレプレナーとしての生活基盤を有していました。
フランスの南東地方で育った彼女は、アートに深い愛着を持つようになり、なかでも写真への強い関心を育みました。パリの政治学院に進み、政治学を修めます。アントレプレナーシップに対する情熱と才能を意識し始めたヴェラは、2015年5月、
Singulartへのジャーニー
Singulartのストーリーは、ヴェラが、自身の組織するスタートアップウィークエンドで、審査員を務めていたドゥニ・ファイヨルと出会ったことを機に幕を開けます。当時のヴェラのプロジェクトに対する投資を良しとしなかったドゥニは、「新規のプロジェクトが浮上した際には、コラボレーションに向けてすぐに連絡するよう」彼女に伝えます。8か月後、彼女は実際にドゥニにコンタクトを取ります。
それからは、将来的に参入する業界についての果てのない話し合いや、ブレインストーミングが繰り返されます。ふたりは、小規模の起業にもとづき、当初から業界リーダーの座をねらっていました。標的は、アート市場に定められます。歴史と
次のステップは、マーケティングに精通した、企業の創立の支援パートナーを特定することでした。ふたりは求人アナウンスを出し、ヘッドハンターとの対話を設け、44度に渡る面接を実施します。こうしてブリス・ルコントが、小人数編成のチームに名を連ねることになります。価値観や考え方を等しくするヴェラとブリスは、当初から意気投合しました。
ヴェラに向けて、彼女自身、Singulartとその未来について、3つの質問がなされました。
アートを愛するようになった契機について教えてください。
アートを通じて、生の細部や美、美学が立ち現れます。とくに写真は、ほかとは異なるやり方で、思ってもみなかったところに宿された美を称揚します。写真はエモーションを映し出し、現実をシンプルに強調することによって、私たちを凌駕してみせます。
Singulartに対して抱いていた当初の期待やねらいは実を結びましたか?
はい!少なくとも、むしろ「特に」と言うべきかもしれませんが、ビジネスの国際性において達成されました。起業に先がけて市場リサーチを行っていた時期に、アート市場が国単位で機能し続けていることに気づきました。この現状を変えることこそが、私たちの企業アドバンテージであり、関連アーティストに対する企業貢献であると理解できたことを非常にうれしく思っています。私たちのセールスの91%は、国境の枠を超えて実現されています。
Singulartの未来において、もっとも期待していることは何ですか?
現在のトレンドによって、私たちは、最大級のインターナショナルアートプラットフォームに成長する好機を前にしています。私たちは急速に成長を遂げつつあり、チームメンバーの才能とダイバーシティからも大きな未来を感じています。クライアントならびにアーティストサイドからも、期待以上の成果が得られたことが実際に報告されています。