シングルアートはオンラインのアートギャラリーとして、時に会社のコアである人の存在を忘れてしまう程、強力なデジタルプレゼンスを持っています。 この度、新シリーズ”Meet the Singulart Family”では、会社のコアである個人にスポットライトを当てたいと考えています。 シングルアートは多様性を尊重するフランスのスタートアップとして、パリ中心部にオフィスを構え、多様性豊かな人々が集まる場所で日々働いています。 そんな雰囲気を皆さまと共有できればと思っています。 今回はシングルアートのアートアドバイザー、鈴木フラマン裕子(Yuko Suzuki-Flament)のインタビューをお届けします。
日本の東京近郊で育った彼女は、高校時代に部活で絵を描くことに挑戦するなど、学生時代からアートに興味を持っていました。 その後、日本ひいてはアジアの芸術をヨーロッパにもたらすことを目的として、ロンドンやパリの様々なアートギャラリーで働くようになりました。 そして現在、シングルアートのアートアドバイザーとして、日本の市場をメインとして働いています。 今回は、そんな彼女のこれまでのキャリアについて聞いてみました。
鈴木フラマン裕子について
東京で中国文学と日本文学を学び、その後ドイツで美術史を学び、さらにロンドンに渡り、クリスティーズで東洋美術関連のリサーチに勤しむなど、多彩な経歴を持ちます。 また、ロンドンではアジア美術のアートギャラリーにて、展覧会やアートフェアの企画を担当した経験も持ちます。
数年後、彼女は夫の国であるフランスに向かい、中国と韓国の現代アーティストを専門としたパリのマレのギャラリーで働いていました。 そこで彼女は、いま生きているアーティストと交流することは、異文化交流の計り知れない可能性を秘めている事を実感し、日々アーティストや芸術愛好家との魅力的な議論を楽しんでいました。 その中で、日本にフランス人アーティストをもっと知ってもらおうと思い、自身のオンラインギャラリーを立ち上げようと考えていました。
“ヨーロッパのアーティストを日本に、また逆に日本のアーティストをヨーロッパにもっと紹介できないかと思っていました。また、フランスから日本に向けて、アンティーク雑貨のオンラインショップを立ち上げる事も考えていました。”
2019年末にアートアドバイザーとして入社し、当時シングルアートは30人程度のスタッフしかおらず、世界中の顧客へのアート販売と物流を担当していましたが、現在は日本と韓国の市場を主に担当しています。
私にとって、お客様の好みや趣向に合わせて作品を見つけ、提案していくことはとても大きな喜びです。 お客様の声に耳を傾けながら、世界中のアーティストの膨大なセレクションの中から、お客様にとってベストなアート作品を見つけること、そのためにできることを日々模索しています。“
特に興味深いのは、彼女の注文制作の調整のスキルです。 “お客様のご希望とアーティストの創造力を融合し新しい作品を作り上げることには大きな意味があると思います。お客様のパーソナルなリクエストを取り入れ、かつアーティストのスタイルを損なわない形で、素晴らしい作品が生み出されるように提案させて頂きます。” そのようにお客様に寄り添いながら築いてく親密なコミュニケーションは、彼女にとって大きな意味を持ちます。 彼女は言います。 “これまで、アートという伝統的かつ大きな市場で働いてきた中で、多様性を尊重し、それぞれが自立性を持ちながら働くパリの自社オフィスの雰囲気は特別だと感じています。何より、自分自身がそんな会社の一員であることを誇りに思います。シングルアートの各スタッフは、未来を形作る役割を果たしながら、アートを世界に広めるという責務の中で、常に学び、成長し続けています。”
3つの質問
なぜアートなのか?
“各作品は世界に一つだけのもので、全く同じ作品というのはありません。そんなアートの世界に惹かれました。 作品の背後にあるミステリーやアーティストの意図を理解しようと試みる、そんな過程にも魅力を感じます。 また常に、世界中のアーティストを多くの人に紹介することで国際交流を促したいと思っていました。“
シングルアートの好きなところは?
“何よりも、シングルアートの国際的な側面が好きです。世界中のアーティストにコミットでき、彼らに対し何か貢献できることはないかと模索しています。実際に、シングルアートのスタッフ全員が「Learn and improve while making the company grow! (学び、改善しながら会社を成長させていく!)」という同じ目標を共有しています。
今後どのような未来を想像していますか?
シングルアートを日本のアートギャラリーの代名詞にしたいと思っています。今後、この市場がさらに発展するために尽力していきます。